1Q84衝動買いしちゃいました。
東京出張中で、人と会うまでちょっと時間が空いたので、紀伊国屋書店にフラッと入って、立ち読みでもして時間をつぶそうと思ってました。店内ではビジネスマン風のお客でにぎわっていて、本が好きな人って多いんだな、なんて考えながら、店頭に並んでいるお店のオススメのコーナーを一通り眺めて、次に入口の新刊コーナーへ。
あれ?さっきもかなり場所を取って並んでいた本が、今度はさらに山積み。店の力の入れ様を感じました。そしてさらに中に進みジャンル別のコーナーを順に回ってると、何々っ?さっきの本がこれでもか?とばかりに猛アピールしています。そう言えば何カ月か前に発売の様子をテレビでやってたっけ。それにしてもこの店の売り方(姿勢)が、売れ筋、売ろうとする本を徹底して売るという熱意に感じちゃって、つい買っちゃいました。それも3冊も。締めて、5,400円。村上春樹の「1Q84」です。いつまでに読み終わるか、積ん読(どく)だけにならないか?とりあえず今日の帰りの電車で3時間程は挑戦してみます。でも、他の書店の売り場で同じ本を見て果たして買ってただろうか?
富山おでん
夕べ静岡市に着いて、行きつけ(3度目だけど)のおでん屋さんで、まっ黒い汁の静岡おでんを食べました。まさに「静岡ブラック!?」って感じ。
70を過ぎた元気なおばちゃんが1人でやってて、実に居心地のいい店ですよ。(ちょっと汚いけど・・・・)静岡おでんは、ちゃんとした組織もあって、おでん横丁も市内に何カ所かあるし、地元のお客さんもたくさん来てて、県外客も歓迎してくれる雰囲気もあるし、みんなで地元ブランドを盛り上げてるって感じを受けます。「富山ブラック」もそうなれたらいいのになぁ・・・・・・。あっ、それと「富山おでん」も。
今日は、商談があって清水にいます。清水港と清水エスパルスが有名かな?昔は清水市でしたが今は静岡市清水区になってました。そう言えば、小学校の修学旅行で三保の松原や日本平にも来たっけ。今日は観光する時間はないですが、駅前の商店街は、ずいぶん静かに感じちゃって、ここも厳しいのかな・・・・・?
富山県観光事業振興功労者表彰
正確には、「富山県観光事業振興功労者表彰」だそうで、昨日、県観光連盟総会の席で表彰されました。何でも、去年東京ラーメンショーで一位を獲って富山ブラックのブランド化に貢献したことと、日頃から、県外店舗やイベント出展で、富山のポスターを貼ったり、パンフを配ったりして富山をPRしていることへの評価だそうで、大変うれしい事です。これは店長やスタッフ全員の頑張りのお陰ですが、僕と社長(妻)が代表してもらって来ました。
うちの会社の経営理念には「らーめんで世の中を明るくしよう!」という言葉を掲げていますが、少しだけそれを実践できたのかな?いずれにしてもこのことで、今まで以上に重い責任を感じるし、もっともっと自信を持って富山の魅力を全国にアピールして行きたいと決意しました。
さっそくですが今日は、6月5日(土)、6日(日)の二日間、長野県松本市のやまびこドームで「信州夢街道フェスタ」というイベントに出展して富山ブラックと白エビらーめんを作ってます。長野県の皆さん、ぜひ食べに来て下さい。
富山ブラックってそもそも何?
昨日も、進化する富山ブラックの事を書きましたが、富山ブラックってそもそも何?実は僕自身詳しい事は知らなくて、10数年前にマスコミが富山の黒醤油ラーメンを取り上げた時にそう呼んだんだそうです・・・・?
だからどの店が富山ブラックを掲げて創業したってのはなくて、たまたま富山に濃い系のラーメンが多かったのでマスコミがおもしろがって、富山ブラックと呼んだんだと思います。たしかにうちも、以前は(今も使っていますが)富山黒醤油らーめんって言っていました。皆んなが富山ブラックって言うから、途中から、ま、それでもいいかなって思って富山ブラックを使わせてもらっています。
ところで富山ブラックの店ってどの位あるんだろう?
僕の知る限りではその系統の店は、富山市を中心に県内に20件程かな?その中でも一番の老舗は「大喜」さんだろうな。ここは塩っぱいのが特徴で、僕も年に数回は思いだしてハマってます。でも最近は経営者の方も変わったり、いくつか系列がある様で、黒と言うより、こげ茶に近い店もあるみたいだね。
僕の一押しは「めん八」さん。小杉(射水市)が本店で、婦中と高岡にのれん分けの店があるけど、僕は本店のオヤジが好きで、たまに行って、まわりの人にはケンカに見られるような議論をしています。ここのラーメンは、もちろん色は黒。それ程塩っぱいとは思いませんが、シンプルで、しっかりしたコクがあって、はっきり言って旨いです。他にもいい店がいっぱいあるので探してみて下さい。
しゃあ、麺家いろはの富山ブラックはどんなの?
うちのが黒い秘密は、独自製法の魚醤を使って毎日10時間程煮込みます。それで黒くなるんですが、醤油の角が取れてまろやかになり、鶏系と鰹系で取るスープと合わさると、決して塩っぱくなく、濃厚な醤油の香りと、深みのある魚の風味が味わえます。ま、一言でいえば「色は黒いがコクがあってあっさり。」ってとこですかね。ラーメンは本当に奥が深い。もっともっと旨いラーメンを作りたいっ!
TBS系、イチハチ
昨日、TBS系、イチハチっていう番組で、富山県の観光大使、柴田理恵さんが、富山の一番のおすすめグルメとして富山ブラックを紹介してくれました。うちの海老名店に取材に来て、写真も撮って行きましたが、残念ながらラーメンの写真だけで、店名は出ませんでしたが、スダジオのタレントさん達も知っててくれて、東京にも進出してる、とか言ってました。うれしいですね。
麺家いろはの富山ブラックは、まだ創業17年、どちらかと言うと後発で、昔からの伝統の味を守る、とかは一切考えていません。時代の流れと共に人の嗜好も変わってますし、美味しさの基準も変わって来ます。ラーメン業界も、あっさりした醤油味の支那そば風から、濃厚こってりなとんこつや魚介系が主流になって来ました。
もちろんその中でも、あっさりしたラーメンが好き、という人も多くいます。要は人の好みは様々で、特にラーメンに関しては、それがはっきりしてる食べ物だと思います。じゃあ、そこでうちはどの路線を行くかが問題になり、僕の頭の中では、いつもあっさり派とこってり派が戦っています。
今、いろいろなところから注目される様になって、もっと美味しいラーメンを作らなきゃ、という気持ちを強く持っています。この所富山にいて、試作厨房で悪戦苦闘中ですが、新しいレシピもまとまりつつあり、6月中には各店長とも意見を交わしながら、7月には、進化した富山ブラックと白エビらーめんをお届けできると思います。ご期待下さい。